食物繊維が豊富で甘くて美味しいさつまいもですが、レンジで加熱すると固くなってしまうことがありますよね。
固いさつまいもになってしまう原因は何でしょうか?
加熱時間やコツをおさえることができれば、さつまいもが固いのを柔らかくすることができます。
今回はさつまいもが固いのを柔らかくする方法と、しっとり仕上げやリメイクについてご紹介します。
さつまいもがレンジで固くなる原因
レンジは便利な調理家電ですが、さつまいもを加熱する際には注意が必要です。
レンジでさつまいもが固くなる原因について詳しく解説します。
加熱しすぎた
さつまいもがレンジで固くなる原因の一つは、加熱しすぎることです。
レンジは強力な加熱機能を持っているので、時間や出力を適切にコントロールしないと、さつまいもが乾燥し、固くなってしまいます。
加熱時間は個体の大きさやレンジの出力によって異なるため、様子を見ながら調整することが重要です。
食べ頃になっていない
レンジで固くなる原因として、さつまいもが食べ頃になっていないことも考えられます。
適切な収穫時期を逃し、まだ十分に熟していないさつまいもを加熱すると、硬さが残る場合があります。
食べ頃のさつまいもは、外側が少ししっとりとしており、内部は柔らかくなっています。
収穫後に適切な保存環境で寝かせ、十分な熟成を経てからレンジで加熱することで、固くなるリスクを減らすことができます。
水分不足
さつまいもがレンジで固くなる原因の一つは、水分不足です。
加熱中にさつまいもから水分が蒸発してしまい、乾燥して硬くなることがあります。
特に皮をむいた状態でレンジにかけると、水分の蒸発が進みやすくなります。
水分を保つためには、さつまいもの表面に薄く水をかけたり、ラップで包んで加熱する方法が効果的です。
さつまいもが固いのを柔らかくしっとりさせる方法
さつまいもが固いのを柔らかくしっとりさせる方法を2つご紹介します。
どちらも簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
低温でじっくり加熱する
レンジの出力は500~600Wが一般的ですが、この出力ではさつまいもに一気に熱が加わってしまい、水分が蒸発してしまいます。
さつまいもは60~80度くらいの低温でじっくり加熱すると、でんぷんが糖に変わり甘くなります。
低温でじっくり加熱するのに適したレンジの出力は200Wです。
さつまいもの大きさによって加熱時間が変わってきますが、中くらいの大きさの場合、次のような手順で加熱してみてください。
- 600Wで1分30秒ほど加熱
- 出力を200Wに下げて8~10分、じっくり加熱
- さつまいもの一番太い部分に竹串を刺して、スッと通れば完成
最初に600Wで加熱するのは、さつまいもの中心部分を70度くらいまで温めるためです。
時々、さつまいもをひっくり返しながら加熱すると均等に柔らかくなります。
竹串が通りにくい場合は、加熱時間を1~2分追加しながら、様子をみてください。
水分を与えながら加熱する
さつまいもが固いのを柔らかくしっとりさせるには、水分が逃げないように加熱することが大切です。
水分を与えながら加熱する方法を4つご紹介します。
- 濡らしたキッチンペーパーでさつまいもを包み、さらにラップで包んでからレンジ加熱
- さつまいもを一口大にカットして、鍋で水から15分ほど弱火で茹でる
- 丸ごと1本のさつまいもを、蒸し器に入れて弱火で40~60分ほど蒸す
- さつまいもをアルミホイルで包み、予熱無し160度のオーブンで90分ほど焼く
いずれの方法もさつまいもの水分を逃がさず、じっくり加熱する方法です。
それぞれ、使う道具や加熱時間が異なるので、お好みの加熱方法を見つけてみてください。
また、さつまいもの大きさによって加熱の時間は変わってくるので、竹串で火の通り具合を確認しながら加熱時間を調整してくださいね。
さつまいもが固い場合のリメイク方法
加熱しすぎてさつまいもが固くなってしまった!
そんな時は、あきらめずにさつまいもをリメイクしてみましょう。
まずは、固くなったぱさぱさのさつまいもの皮をむいて、マッシャーで潰します。
潰したさつまいもにバター、生クリーム、砂糖を加えてお好みの大きさに丸めます。
表面にツヤ出しの卵黄をぬって、オーブントースターで10分ほど焼けば美味しいスイートポテトの完成です。
固くなったさつまいもを、牛乳やヨーグルトと合わせてミキサーで滑らかにし、スムージーにすることもできます。
栄養豊富で美味しいドリンクとして楽しめます。
また、夕食の付け合わせにさつまいもサラダはいかがでしょうか?
ぱさぱさのさつまいもを細切りにし、マヨネーズやドレッシングで和えてサラダにします。
他の野菜や具材と組み合わせて彩り豊かな一品に仕上げましょう。
さつまいもが固くなってしまっても、リメイクすれば美味しく食べることができるので、ぜひお試しください。
さつまいもをレンジで加熱する場合の注意点
さつまいもをレンジで加熱する場合は、水分が逃げないようにすることが重要になります。
さつまいもをそのまま、600Wのレンジで加熱してしまうと、数分で発煙・発火する恐れがあります。
必ず、さつまいもを濡れたキッチンペーパーで包み、ラップをして水分が逃げないようにしましょう。
万が一、発煙・発火したときは、レンジを停止させてから電源プラグを抜きます。
慌ててレンジの扉を開けてしまうと、酸素が入り火が大きくなってしまう可能性があるので、扉は開けずに煙や火が収まるのを待ちましょう。
まとめ
今回はさつまいもが固いのを柔らかくする方法と、しっとり仕上げやリメイクについてご紹介しました。
加熱時間やコツをしっかりおさえれば、ご家庭でも甘くて美味しいさつまいもを食べることができます。
もし失敗して固いさつまいもになってしまっても、美味しくリメイクできるレシピがあるので大丈夫です。
ぜひ気軽に試してみてくださいね。
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